【静けさを描く】水辺の森が見せた一瞬のまぼろし

2025/12/7

Illustration oplus_5120 描き方 まず画材です。 ホルベイン水彩絵の具 ホルベインウォーターフォード細目 F4サイズ ホルベインソフトパステル 絵具でザックリと書く。ソフトパステルで上乗せするので、ぼんやりで大丈夫。ソフトパステルは、叩くように色を乗せていくといいかもしれない。描くようにするとゴッソリ粉がつく可能性がある。難しい画材だと思った。 水彩を広げるとき、私はいつも「今日はどんな景色が生まれるんだろう」と少しだけ胸が高鳴る。絵を描くという行為は、私にとって “風景を迎えにいく ...

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初心に戻っても、芸術は素晴らしいってこと。

2025/12/4

ふと朝に思ったことを募っていきます。芸術とは絵もそうですし、音楽や、陶芸などたくさんのものがあります。その中で、絵を描き始めたのは、ただ「好きだから」という理由だけで筆を握っていて趣味の延長で、気が向いたときにキャンバスを広げていただけだった。けれど、その小さな入り口は、いつの間にか私の人生の大きな軸へと変わっていきました。 色を置くたび、線を引くたび、不思議と胸の奥が満たされて描くという行為は、いつしか私にとって「生きている実感」そのものになっていたということ。そして気づけば、私は“自分がここにいた証” ...

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波の記憶と、ひとりで向き合う時間

2025/12/2

水彩で風景を描くとき、私はいつも静かな場所に心が連れていかれる。今回の絵は、まさにその“静けさ”そのものだった。波が寄せては返すように淡く広がるブルー。草むらの緑に混じる小さな黄色。そして、岸辺に置かれた小さな船。 描きながら、そこにある「音のない時間」を自分の中で確かめていくようだった。When I paint landscapes with watercolors, my mind is always taken to a quiet place.This painting was the very ...

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美しい馬を描く ― 水彩が導いた静かな疾走

2025/12/1

水彩絵の具で馬を描く。筋肉の張りや骨格の流れが一筆一筆に現れるのだ。今回の馬は、〈風と一緒に描いていくような感覚〉が先に来た。色のにじみと線の揺らぎがうまくかみ合い、一つの静かな世界が紙の上に広がっていった。背景をグレーにしたのは、哀愁を漂わせるため。 ここでは、その制作の裏側にあったノウハウや試行錯誤、描きながら感じたこと、そして次への挑戦についてまとめておく。水彩と向き合う時間が、また新しい扉を開いてくれると信じて。 1. ノウハウ:ペンの呼吸と水彩のやわらかな広がり 今回の馬は、まずペンで最小限の輪 ...

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青の魔女と小さな友だち ― 水彩が導いた優しい物語のかたち

2025/11/29

イラストレーション 1. ペンと水彩絵の具のノウハウ ― 線と色の呼吸を合わせる 今回の作品は、まず細めのペンで軽く輪郭だけを落としていくところから始まった。キッチリ描き込むのではなく、あえて“空気の隙間”を残すやり方。水彩は自由に動く画材だから、その余白が色を吸い込み、ひろがり、思わぬ美しさを生み出してくれる。 青い魔女の衣装は、透明水彩の特性を活かすために、最初に薄い青を全体へ流し込み、その上から濃度の違う青を何層か重ねた。水彩の魅力のひとつが“層の重なり”で、重ねるたびに色が深くなり、奥行きが生まれ ...

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紫水の魔女が生まれるまで ― 水彩と心の揺らぎを描く旅

2025/11/28

イラストレーション 透明水彩を前にすると、ワクワクが止まらなくなる、時もあるし、そうじゃないときもあるけど。今日は気分的に描きたくなったのだ。筆を持ち、紙の白さを見つめるたび、まるで新しい世界が「早く扉を開けて」と語りかけてくるような気もする。今回描いた「紫水の魔女」も、そんな小さな鼓動から始まった作品だ。 1. ペンと水彩絵の具のノウハウ ― “にじみ”を味方にする技法 水彩の魅力は、コントロールできそうで、なかなか難しい。最後の1%だけは思いどおりにならないところだと思う。あえて、その不自然さをいかに ...

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異界の鼓動を描く|ファンタジー生物のペン画スケッチ

2025/11/26

名も無きもの ファンタジー世界を旅していると、 時折「名前のつかない生き物」に出会うことがある。それは図鑑にも載らず、誰かが物語として語り継ぐわけでもない。 ただ、その場に“存在してしまった”という気配だけを残す。今回のペン画スケッチは、まさにそんな謎生物たちの断片だ。 紙の上にペンを走らせるとき、私はまず「形」よりも「気配」を探す。 輪郭をきっちり取るより、塊としての重さやうごめく陰の流れが見えた方が、物体は生まれやすい。 今回描いた生き物も、最初はただの曲線の集まりだった。身体の輪郭を描く前に、まず“ ...

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Hand Study Notes ― 手を描くための観察と分解

2025/11/25

【手の描き方の気づきとコツをまとめてみた】 今日は、最近描いた「手のスケッチ」について、気づきや描き方の流れをまとめようと思う。手は人間の中でも特に情報量が多く、感情や動作まで伝わってしまう難所。でも、その難しさこそ描いていて楽しい部分でもある。今回は、形の捉え方から動きの意識、そして実際に描くときのステップまで、今の自分なりに整理してみた。 まず最初に意識したのは「手を記号化すること」。骨や筋肉の複雑さに引っ張られる前に、手全体をざっくりとした立体として見ていく。手の甲は箱、指は円柱、手首から肘にかけて ...

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水彩で描くフクロウ ― 青い羽が息づく瞬間|Holbein × ホワイトワトソン

2025/11/22

森の奥で、ふと視線が合ったような気がした。深い青の羽をまとったフクロウは、静かに佇みながら、こちらをまっすぐ見つめてくる。今回描いたのは、その“まなざし”の印象が残った一枚だ。 水彩絵の具は、にじみと偶然が絵をつくる。どれほど計算しても、水と色が出会った瞬間には、いつも小さな奇跡が起きる。その漂うような揺らぎが、フクロウの沈黙とよく似ていると思った。 ■ 使用した道具 ・ホルベイン水彩絵の具・ホワイトワトソン 水彩紙(細目)・鉛筆(下書き用)・丸筆、水、パレット どれも扱いやすく、発色とにじみの美しさがし ...

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凍てつく青に眠る狼 ― ホルベイン水彩で描くあたたかな毛並みの表現(How to Paint a Wolf in Watercolor)

2025/11/21

いつだって、己との戦いだ。他者は気にするな。過去の自分より、成長するべし・・・!と心に誓って日々前に進んでいます。いこうとしています。どうですか?過去の自分と比べて。まぁ追い込みすぎると逆効果なので、考えすぎず、けれども意識をもって。と曖昧な部分が一番難しいかもね。 Illustration ホルベイン水彩で描くあたたかな毛並みの表現 https://youtu.be/o-x1AzuQ7ro 青い気配が紙を包みこむとき、静かな息づかいが、そっと浮かび上がる。 雪明かりの影の中、狼はまるで夢の境界に横たわる ...

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