
唐突だが、僕は焼き鳥が好きなんだけど、その中でも歯ごたえのあるカシラが好きなんだ。
けどカシラって焼き鳥じゃないってついこないだ知った。
そこからちょいと複雑な気持ち、好きなのに変わりないけど、焼き鳥のカシラが好きだって言っても
鳥ではなく豚なのだ。
だから焼きトンって言わないとだめなのだろうか?
というわけでブタを描こうと思った。
このブタたち。
線だけでちゃんと“重さ”と“やわらかさ”を出す。
観察して描いてる感じもあるし、ラフの段階でここまで形が取れてるのは武器だと思う。
「ブタの描き方+今回の絵のポイント」をまとめてみる
ブタを描くということは「丸と重さ」を描くこと
ブタというモチーフは一見シンプルに見える。しかし実際に描いてみるとわかるが、「ただ丸く描けばいい」わけではない。むしろ逆で、丸の中にある“重さ”や“構造”をどう表現するかが重要になる。
今回のドローイングでは、まずシルエットの段階でブタの特徴をしっかり捉えている。大きな胴体、短い足、やや前に出た鼻。この3つを意識するだけで、一気に“それらしさ”が出る。
特に重要なのは「胴体=ひとつの大きな塊」として捉えることだ。細かく分解する前に、まずは大きな丸や楕円で体のボリュームを取る。この段階で全体のバランスが決まる。

そしてチャーミングな鼻。
これはブタでしか表現できないだろう。
イノシシはもう少しゴツイ気がする。
顔の描き方:かわいさは「配置」で決まる
ブタの顔で一番大事なのは、目と鼻の位置関係だ。
今回の絵でもそうだけど、目はかなり小さく、そして上の方についている。逆
に鼻は大きく、前に突き出す。この“アンバランスさ”がブタらしさになる。
さらに、目をあえてシンプルに点で描くことで、余白が生まれている。この余白が「かわいさ」や「想像の余地」につながる。
目はそぼくなので丸でもいいんじゃないだろうか?
リアルに寄せすぎず、情報を削る。
この引き算の感覚はかなりいい。
線の使い方:強弱で「立体」を出す
今回のドローイングで特にいいのが線の強弱。
全部同じ太さで描くと、どうしても平面的になる。でもこの絵は、ところどころ線が強くなっていて、影や重さを感じる。
例えば、
・お腹の下
・足の付け根
・顔の輪郭の一部
こういう部分で線を強くすると、「そこに重さがある」と見る側に伝わる。
逆に、背中や光が当たる部分は軽く描く。このコントロールだけで、陰影をつけなくても立体感が出る。
動きの出し方:止まってるのに動いている
真ん中の歩いているブタ、これがかなりいい。
足の位置がズレていて、完全に静止していない。前足と後ろ足のタイミングを少し外すことで、「今まさに歩いている途中」の感じが出ている。
動きを出すコツは、「完璧な左右対称にしない」こと。
少し崩す。少しズラす。これだけで命が入る。
デフォルメとリアルの間を攻める
左のブタは少しデフォルメ寄り、中央はややリアル寄り、右側はラフで崩している。このバリエーションはかなりいい練習になっている。
ここで大事なのは、「どこを誇張して、どこを残すか」。
・鼻は大きく
・目は小さく
・体は丸く
・足は短く
このルールをベースにしつつ、崩すところは自由でいい。
全部リアルにする必要はないし、全部かわいくする必要もない。
その中間を探るのが面白い。
仕上げに向けてのポイント
色は塗るつもりはないけど、もしここから色を塗りにいくなら。
おすすめは、
・ピンク系+グレーで体
・少し緑を入れて「自然の中」に置く
・影は紫寄りにする
これだけで一気に世界観が出る。
ブタを描くうえで大切なのは、「よく見ること」と「削ること」。
今回の絵は、その両方ができているのが強い。
ちゃんと形を捉えているのに、描き込みすぎていない。このバランスは簡単そうで難しい。
このままいろんな動物を同じ描き方で描いていけば、「タッチ」になる。自分の武器になる線だと思う。