このようなことがあっていいのでしょうか。
僕は戸惑った。冷や汗もかいた。久々の体験だった。今日はその体験を話そうと思う。
もしかしたら日常に戻れないような、そんな出来事だ。
でもここで話ができているように、僕は生還できた、良かったことなのだと思う。
彼女の名前はカミュという、一見変わった様子もなく、ごく普通の女性に見えた。
だけど、彼女に見つかってしまった、いちポケモンマスターとして、彼女の眼力は鋭かった。その眼力は宇宙をも見通しているかのような、そんな力を持っているのかもしれない。
彼女、カミュはこんなことを言った。

あぁ、新手の誘い文句だ、こっちが直接話そうが話してまいが向こうからしたらどうでもいいのだ、話すきっかけが必要だったわけで。
でもこう不意をつかれた一撃、一言は暫し後ろから鈍器で殴られて、わけもわからず混乱している様を僕の脳裏が描いた。
???状態、なのは言うまでもないだろう。
何と応えれば正解だったのか

「いま・・・私の頭に直接呼びかけてきたのは貴方ですね」
と言われたので僕はこう返した。
「意味不明です」
本当に意味がわからない、直接話しかけるなんて、エスパータイプしかできない技だし。
そういや昔、カントー地方に「ナツメ」というサイキッカーのジムリーダーがいたはずだ。
彼女ならもしかしたらできるのかもしれない、直接話しかけると言う人間を凌駕した力を持っているとしたら。
そういえばサイキッカー自体最近見ないな、あぁ、あとクチバシティあたりにいた「ギャンブラー」たちもどうしているだろうか。
あぁ。近頃スロットというものがそもそも無くなってきている。
やはり僕たち、子どもからしたらそういった類はあまりよろしくないのかもしれないな。

話は脱線したが、カミュは僕の事を同志と呼んだ、僕はポケモンマスターであるので、彼女もポケモンマスターなのかと思ったけれど、そうではなさそうだった。
この辺りから様子がおかしいとおもった。いや、そもそも僕の話すことをことごとく無視し、会話のキャッチボールができていないので、一方的に話す彼女をことに対して少なからず嫌悪感があった。
確かに本人の言うように、カミュは遠慮がない。
他人の心にズカズカと土足で入ってきて、ほどよくめちゃくちゃにしてから要件を話すのだろう。
こちらの意図も関係なしに。

要件はこうだ、スターミ―をここに連れてこい、それが依頼でもある。
連れてこなくても良かったのだが、カミュの動向も気になっていた。
最悪の場合でも、僕はポケモンマスターだ。僕のルカリオが何とかしてくれるだろう。
なんたって100レべなんだから、危ないときにはカミュにルカリオのバレットパンチでも食らわしてやろう。
インファイトでもいいんだけど、それをかまして仮にカミュが死んでしまったら、僕はきっと目の前が真っ暗になってしまい、おそらくここミアレに入れなくなるだろうし・・・
まぁそれならそれでカントーに帰ればいいだけなんだけど、後味悪いしさ。
とか色々考えて保険をつくっておけば、スターミーを連れてきても安全だと思ったわけ。

僕はオヤブンのスターミーを連れて行った。
でかいのを見せてやろうと思ったんだ。
そこには、僕とは別におそらく話しかけれた人たちが待っていた。
この人達もカミュの餌食に‥!!?
さてスターミーを集めて、何をやらされるのか・・・。

カミュがスターと言うと、スタースタースタースター。と叫ぶみんな。
皆の顔を見ると、とても笑顔だ。これはしまった。信者たち‥!!
元々の顔見知り同士であり、日ごろからこういったことをしている同志たち。
囲まれている・・・・!!

しぶしぶ「スター」と叫ぶしかなかった。囲まれている状況。。
ここでスター以外のことをしゃべったとしたらカミュ率いる信者たちに何をされるかわかったものじゃない。
カミュ一人ならとは思ったが。こうも周りにいられたら僕のルカリオでは太刀打ちできないかもしれない。
周りからのエスパー攻撃が集中砲火。あっという間にやられてしまう。
乗るしか道はない・・・!!!

しかもここぞとばかりに自慢するかのように、一番大きいスターミーを連れてきてしまった。
これでは、上級の信者だと思われかねない。これが吉と出るか凶と出るか・・。
宇宙のみぞ知る。

最初は顔は引きつっていたが、ようやく慣れてきた。
ひきつったままだとどう思われるかわからない、ここは演技でも乗り切ろうと思った。
早く終われと思っていたが、まぁ無事に帰れたし楽しくはあった。かもしれない。
二度とやりたくはないが。

無事に終わった。ひとまずは安心。
しかし、あまり宇宙と交信しないほうがいい、ウルトラビーストとかいう狂暴なポケモンがここに来るかもしれんぞ。
そうなったらミアレはおしまいだ、カミュ、お前はわかっているのか!?
このミアレに、破滅をもたらしそこねるぞ??
それを話すべきか、話さないでおくか。
まぁ彼女はきっと聞く耳もたないだろう。
だから僕は遠慮せず、言わないことを選んだ。