
今回の絵は、シンプルなペン画でありながら「どこか不思議な世界」を目指して描いたものです。
特別な技術というより、“見慣れたものを少しズラす”ことを意識しています。
① まずは「普通の風景」を描く
いきなりファンタジーにしようとすると難しいので、最初は現実っぽい構成から入ります。
・地面
・家(建物)
・人
・動物
このように、現実にある要素をラフに配置します。
今回でいうと、村のような構図ですね。
ここでは細かく描き込まず、「空間のバランス」を優先するのがポイントです。
② 違和感のあるモチーフを入れる
次に、世界観の核になる“違和感”を置きます。
今回の例だと
・布をかぶった生き物
・少し歪な建物
・ぼんやりした人物
こういう「説明されていない存在」を入れることで、一気に物語性が出ます。
重要なのは、“全部を変にしない”こと。
一部だけズラすから、世界に深みが出ます。
③ 線で影を作る(クロスハッチング)
ペン画の強みは、線だけで立体を作れることです。
・斜線
・クロス(交差)
・密度の違い
これを使って、光と影を表現していきます。
今回のように「布」や「地面」は、
線の密度を変えるだけで質感が出せるのでおすすめです。
水彩を使う場合も、先にペンで影を作っておくとかなり楽になります。
④ あえて「描き込みすぎない」
この絵のポイントはここ。
全部を描き切らないことで、
見る人の想像に委ねる余白を残しています。
例えば
・人物の顔をはっきり描かない
・遠景をざっくりにする
こうすることで、「物語の途中感」が生まれます。
まとめ
幻想的な絵は、特別なモチーフを使わなくても作れます。
・現実の構造をベースにする
・一部だけ違和感を入れる
・線で立体を作る
・描きすぎない
この4つを意識するだけで、
“ただの風景”が“物語のある世界”に変わります。